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簡単にできる「段ボールコンポスト」で生ごみの減量化
更新日
2022年1月31日 更新
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簡単にできる「段ボールコンポスト」で生ごみの減量化
コンポストとは、微生物の働きを利用して生ごみをたい肥に変えるものです。
「段ボールコンポスト」は身近にある材料で、安価で手軽に作成できるのが魅力です。
試用の様子はこちら
試用開始(7月1日~7月15日)
試用継続中(7月16日~7月31日)
試用継続中(8月1日~8月15日)
試用継続中(8月16日~8月31日)
たい肥の熟成方法と期間について
たい肥の利用方法について
番外編と感想
段ボールコンポストの作り方
用意するもの
① 段ボール
② 段ボールが乗る大きさの台
(風通しを良くするため、金網状のものなどが良い)
③ ピートモス
④ くん炭
⑤ 古着(シャツ)
他 ガムテープ、スコップ
③ ピートモス、④ くん炭はホームセンター等で購入することができます。
下準備:古着(シャツ)を点線で切り、切り口を縫い合わせます。(下側の網かけの部分を使用します)
【1】段ボールのすき間をガムテープで補強する
【2】底板を2重にして強度を上げる
【3】くん炭・ピートモスを2:3の割合で入れる
【4】全体をよくかき混ぜる
【5】 加工した古着を装着する(虫よけ)
台の上に設置して完成です!
試用開始(7月1日~7月15日)
【投入した生ごみ】
リンゴ/バナナ/キウイ/オレンジ/人参/じゃがいも/ネギ/白菜/玉ねぎ/干物/コーヒーがら/茶がら/米/ひき肉/玉子のカラ
(※上記の投入物は、可食部以外の皮や葉、消費期限の過ぎたものを投入しています。)
●分解の早かったもの
リンゴ/バナナ/人参/じゃがいも/白菜/干物/コーヒーがら/茶がら/米/ひき肉
●分解の遅かったもの
オレンジ/キウイ/ネギ/玉ねぎ/玉子のカラ
【分解されるまでの時間について】
段ボールコンポストでは、投入したものによって分解されるまでの時間が異なります。早いものでは1週間程できれいに分解されてしまうものから、20日以上経過した後もそのままの形が残っているものもありました。柔らかく小さいものほど分解は早く進み、硬いものや大きいものほど分解されるまでの時間が長くなる傾向がるようです。
【まとめ】
一番気になっていた臭いについては、一定量の生ごみを投入しましたが、嫌な臭いはほとんど感じませんでした。毎日基材をかき混ぜるという手間はかかりますが、生ごみ処理容器としては十分な機能を有していると思います。
【10日経過後のオレンジ】
オレンジ等の柑橘類は、元々分解されにくい性質がありますが、オレンジの場合は、輸送の過程で表面に防腐剤が使用されている為、より分解されづらいようです。
【基材の表面に変化が発生!】
基材の表面に白くふわふわしたカビが発生。これは基材の中の微生物が活発に活動している証です。失敗しているわけではありませんのでご安心ください。
試用継続中(7月16日~7月31日)
【投入したもの】
バナナ/キウイ/ピーマン/ナス/茶がら/コーヒーがら/ブロッコリー/豚肉/羊羹
(※上記のものは、可食部以外の皮や葉、賞味期限の切れたものを投入しています。)
●分解の早かったもの
ピーマン/バナナ/茶がら/コーヒーがら/羊羹
●分解の遅かったもの
キウイ/ナス/ブロッコリー/豚肉
【似たようなものでも異なる結果に】
前回、ひき肉を入れた際には、分解されるまでの時間がとても早かったことを報告しました。しかし、今回入れた豚肉はうまく分解が進まず、表面に緑色のカビが発生してしまいました。詳しい原因は不明ですが、今回投入したものは長期間冷凍していたもので、水分が飛んで乾燥してしまっていたので、それが関係しているのかもしれません。
【生ごみを入れる際の注意】
ブロッコリーの茎部分などは皮が厚く、そのまま入れても中々うまく分解が進みません。こういったものを投入する際には、なるべく小さくしてから入れることで、微生物が生ごみを分解する手助けをすることができます。また、野菜の種部分を段ボールコンポストで処理する際にも注意が必要で、まれに堆肥化の途中で発芽してしまうことがあるようです。先に熱湯をかけてから投入することで、発芽を防ぐことができます。
【まとめ】
夏も本番を迎えて気温も徐々に高くなってきました。外気温が上がるにつれて微生物の働きも活発になっていきますが、その分、基材内に含まれている水分がどんどん蒸発していってしまいます。微生物の活動には適度な水分量が必要になるため、水を加えて水分量を調節することが重要となってきます。(基材を握って形が残るか残らないかくらいが目安となります。)
【緑色になった豚肉だったもの】
変色してしまった豚肉です。しばらく様子を見ましたが、スポンジ状の質感になってからは分解が進んでいく気配が感じられなかった為、取り除くことにしました。(横の茶色はキウイの皮です。)
【投入前の一手間】
分解しにくいものは、出来るだけ小さくしてから入れることで、分解されるまでの時間を短縮することができます。
試用継続中(8月1日~8月15日)
【投入したもの】
リンゴ/人参/ピーマン/玉ねぎ/じゃがいも/茶がら/油
(※上記のものは、可食部以外の皮や葉、賞味期限の切れたものを投入しています。)
●分解の早かったもの
リンゴ/ピーマン/人参/玉ねぎ/じゃがいも/茶がら/油
●分解の遅かったもの
特になし
【温度と微生物の働きの関係性】
段ボールコンポストを使用していく上で、現在の状態が順調に進んでいるかどうかの判断は難しいと思います。そんな時に一つの目安となるのが基材内の温度です。基本的には、微生物が活発に働いているときには基材内の温度が上昇しますので、温度計を用いて基材内の温度を計測することで、おおよその状態を把握することが可能です。
【基材の温度を上げる方法】
先の項でも紹介しましたが、基材の温度と微生物の働きには密接な関係があります。基材の温度が低い場合、生ごみを投入してから分解されるまでに多く時間がかかったり、生ごみが腐敗して悪臭が発生したりする場合があります。こういった事態を避ける為、基材内の温度を上げる方法として有効なのが、油や米ぬかを投入する方法です。この二つは、微生物の働きを活発にする効果があるため、基材の温度上昇が見込めます。
【まとめ】
8月に入ってからは雨の日が続いたので、段ボールコンポストは車庫内に移動していました。夏場の室内は湿度が高く、生ごみの一部が腐敗し、少し悪臭が発生することがありました。この時は油を投入したりしつつ、撹拌を積極的に行うことで状態は改善しましたが、締め切った室内に設置しておく際には注意が必要です。
【温度計はあると便利です】
温度計がなくても、段ボールコンポストを活用する上で特に支障があるわけではありませんが、温度を確認しながらあれこれ試行錯誤するのも楽しみ方の一つです。
【困った時の救世主】
ご家庭で揚げ物を作った際に、油の処理に困ることはないですか?段ボールコンポストなら冷めた油をそのまま入れてもらって大丈夫です。一日100mL程度を目安に入れてください。
試用継続中(8月16日~8月31日)
【投入したもの】
みかん/リンゴ/ナス/ピーマン/茶がら/油/米ぬか/えのき茸/米/魚
(上記のものは、可食部以外の皮や葉、賞味期限の切れたものを投入しています。)
●分解に早かったもの
リンゴ/ナス/ピーマン/茶がら/油/米ぬか/えのき茸/米/魚
●分解が遅かったもの
みかん
【オレンジとみかん】
以前にオレンジの皮を投入した際には、分解されるまでにかなりの時間を要した為、同じ柑橘類のみかんも同程度の時間がかかると予想していました。結果としては、分解されるまでの時間はみかんの方がオレンジより短く、2週間程で分解されました。皮の厚さや薬剤の使用の有無が結果に影響していると思われます。
【虫が発生した場合の対策について】
段ボールコンポストを使用しないときは、必ず虫の侵入を防ぐフタをしておくようにしましょう。それでも、何らかの理由で基材に虫が発生してしまった場合には、殺虫剤の使用は控えるようにしてくだい。殺虫剤は、土中の虫には効果が薄く、微生物を弱らせてしまうことにも繋がります。虫が発生した場合には、基材の中身をビニール袋に移し替え、天日干しを行うのが効果的です。また、退治できた虫については、栄養となるのでそのまま基材に混ぜ込んでしまっても大丈夫です。
【まとめ】
役場で段ボールコンポストを使い始めてから2カ月が経過しました。このまま順調にいけば、10月頃には堆肥として使用できる見込みです。
【見慣れない変化が増えてきました】
何かが分解されている途中のものかと思いますが、詳細は不明です。触った感じは弾力があり、菌類の塊のようにも見え、力を入れるとボロボロと崩れていきました。
【9月1日時点の段ボールコンポストの様子】
基材がベタベタしてきたり、分解速度が極端に落ちたり、今までと違う反応が現れ出すと熟成期間に移行する合図となります。もう少し様子を見つつ、タイミングが来れば熟成に入りたいと思います。
たい肥の熟成方法と期間について
【熟成開始】
段ボールコンポストの試用を開始してからおよそ3カ月が経過し、基材の方にもだんだんと変化が表れてきました。ここからは生ごみの投入を中断し、たい肥の熟成を行っていきます。
【なぜ熟成期間が必要なのか?】
生ごみの投入を止めた直後は、基材の中では微生物がまだ活発に活動を続けている状態です。この状態(未完熟)のたい肥を肥料として使用してしまうと、微生物の活動によって発生する熱やガスによって、かえって植物の根を痛めてしまう恐れがあります。たい肥は必ず完熟させてから使用するようにしましょう。
【熟成の方法について】
最後に生ごみを投入してから2週間程度は、これまで通り1日1回は基材をかき混ぜるようにして下さい。また、その間に基材の水分が少なくなってきたら、水を加えて水分量を調整してください。最後に投入した生ごみの形が無くなった後は、3日に1回程度かき混ぜて様子を見つつ完熟を待ちましょう。
【熟成の期間について】
完熟までの期間は季節によって差があり、夏場は1~2カ月、冬場は2~3カ月程でおおよその熟成が完了します。(熟成が足りないようであれば、期間を延ばしてください。)完熟の目安としては、水を入れても基材の温度が上昇しないようであれば熟成完了の合図です。
【生ごみ投入開始時の段ボールコンポスト】
・乾燥していて見た目よりも軽い。
・基材の量は段ボールコンポストの7分目ほど。
【生ごみ投入終了時の段ボールコンポスト】
・重量が増えた。
・生ごみの臭いはなし。
・基材の量にほとんど変化はなし。
たい肥の利用方法について
【たい肥の効果】
・土を柔らかくして通気性を向上をさせる。
・植物に養分を供給する。
・土の保水力を上げる。
【たい肥の使用方法について】
①畑、庭に使用
畝(うね)を作り、その間の溝にたい肥を入れて上から土を覆いかぶせて使用してください。
②プランター等の鉢植えに使用
赤玉土などと堆肥を3:1の割合で混ぜて使用します。ただし、市販されている園芸用土(植物の土 など)と混ぜて使用すると、栄養過多になってしまう可能性がありますので注意してください。
③古くなった土の改良材として使用〈※今回作ったたい肥は、こちらの用途で使用しました。〉
植物を育て終わったプランターから土を回収し、たい肥と混ぜて再利用します。
【使用例1.植物の育成に使ったプランターの土】
一度植物を育てた後の土は、栄養分が不足して固くなっており、次の植物を植えても上手く育たないことがあります。このような状態の土が、たい肥を混ぜることでどのように変化するのか試していきたいと思います。
【使用例2.たい肥と混ぜる準備】
プランターから土を取り出し、シートに広げて根っこや石などを取り除きます。その後に土の殺菌を行いますが、夏場であれば太陽熱、冬場は冷気を利用して殺菌を行うことも可能です。熱湯をかける方法や市販の薬剤もありますので、お好みの方法でどうぞ。
【使用例3.土とたい肥を混ぜ合わせる】
土の処理が完了したら、たい肥と混ぜ合わせていきます。土3に対して、たい肥が1の割合になるように加えていきます。(たい肥が余った場合は、袋に密封して暗所で保存可能です。)
【使用例4.生まれ変わった土の完成】
しっかりと全体を混ぜ合わせれば完成です。触ってみると、最初の状態と比べて柔らかく、フカフカの土になっていました。出来上がった土はお好きなプランターや植木鉢に移して植物の育成にお使いください。
番外編と感想
【再生した土で花を育ててみました】
せっかくなので、出来上がった土を利用して花を育ててみることにしました。今まであまり花を育てた経験はありませんでしたが、キレイに咲いてくれたのでホッとしました。土が良いおかげでしょうか。
【試用期間を終えて】
段ボールコンポストを使い始めた当初は、何も分からない手探りの状態でしたが、続けていく内になんとなく使い方のコツが掴め、途中からは生ごみが分解されていく様子を観察しながら楽しんで取り組むことができました。
始めてみるまでは「自分にもできるのか?」といった不安もあると思いますが、実際に使ってみると思ったよりも簡単に扱うことができるので、気軽に挑戦してみてはいかがでしょうか?
最後に、今回の記事を通して、みなさんに段ボールコンポストの魅力がうまく伝わったかは分かりませんが、少しでもごみの減量に興味を持っていただけるキッカケになれば幸いです。
本文終わり
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