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2023年6月29日 更新
那智の扇祭り
 例年7月14日に行われる「那智の扇祭り」は、日本三大火祭りのひとつとされ、重さ50㎏以上もある大松明の炎が参道いっぱいに乱舞します。

 令和5年度の扇祭りについては例年通り執り行うこととなりました。一般の拝観も可能でございます。

【熊野那智大社HP】

※詳細は熊野那智大社HPをご覧ください。

那智の扇祭りの画像

 「那智の火祭」の呼び名として長年親しまれてきましたが、平成27年に「那智の扇祭り」として国の重要無形民俗文化財に指定されたことから、改めて本来の「那智の扇祭り」と記載を変更しております。


那智山の信仰は、神武天皇東征の折りに、那智の滝を大己貴命(大国主命)の御霊代として祀ったことに始まります。

仁徳天皇の頃、那智山中腹にその社殿を移し祀ったのが今の熊野那智大社の起源で、全国三千有余社の熊野神社の御本社でもあります。

この例大祭は、熊野那智大社から御滝前の飛滝神社への年に一度の里帰りの様子を表したものです。

十二体の熊野の神々を、御滝の姿を表した高さ6mの十二体の扇神輿に移し、御本社より御滝へ渡御をなし、御滝の参道にて重さ50㎏~60㎏の十二本の大松明でお迎えし、その炎で清める神事が「那智の扇祭り」です。

当日は、那智大社境内にて午前11時から「大和舞」、午前11時30分から「那智田楽」が奉納されます。クライマックスとなる御火行事(大松明に点火)は午後2時から滝前の参道にて行われます。こちらは大変混み合いますので、早めに滝前参道沿いの適当な場所にてお待ちください。

那智田楽(国指定重要無形民俗文化財・ユネスコ無形文化遺産)

那智田楽の画像

「那智田楽」は、足利時代の応永10年に京都から、田楽法師・宗正、法輪を招いて習得したものであると伝えられています。

楽器は、笛、腰太鼓、編木の3種で、笛1人、腰太鼓4人、編木4人、番外の舞人シテテン)2人、 の計11人の編成により舞います。舞人の服装は、緞子でつくられた直垂(太鼓の者は赤、編木の者は黄)、袴は白二引の縹色のくくりばかまで、綾藺笠をかむります。

田楽舞を創成期の形をそのままに伝えている、全国的にも数少ない例として国の重要無形民俗文化財にしていされています。
また2012年12月には、ユネスコの無形文化遺産への登録が決定しました。

大松明

大松明の画像

「大松明」は重さが約50kg程になり、桧の割板を桶のように輪じめにしたもので、那智山地元の人々の奉仕によります。

扇神輿

扇神輿の画像

「扇神輿」は幅1メートル、長さ6メートル程の細長い框に赤緞子を張り、金地に朱の日の丸を描いた扇を組み合わせ、9ヶ所に計32本、白銅鏡8面、それに「光」「蝶 の髭」「縁松」「桧扇の花」などを飾りつけ、その姿は「那智の大滝」を表すといわれます。

熊野那智大社例大祭諸行事案内

期日 7月14日 
 
  • 午前10時:御本社大前の儀
    熊野の神々十二神に神饌を供え祈念する恒例儀式。
  • 午前11時:大和舞(稚児舞)
    稚児による舞の奉納。
    斎主舞(那瀑の歌)巫女舞(大直日の歌)沙庭舞(有馬窟の歌・花窟の歌)
  • 午前11時30分:那智田楽(ユネスコ無形文化遺産)
    編木4人、腰太鼓4人・シテテン2人笛方。
    曲目は21節にわけられる。
  • 午後0時15分:御田植式 木製牛頭・カイガ・エブリ等を持ち、笛・太鼓にあわせて田植歌を歌いながら田をめぐる。
    田長(検見)が検分する。
  • 午後1時:扇神輿渡御祭
    扇神輿12体は御本殿前に飾り立てられ、降神の儀を行い、蛇の着物に社紋入鉢巻 の扇指に奉供され発輿する。
    子の使・前駆神職・馬扇・伶人・大松明・扇神輿・神職・総代・随員
  • 午後1時30分:扇立神事
    伏拝にて第1扇より第12扇までを扇を開く様に順次立て起こし飾る。
    (ここより、大松明・神職は御瀧本に先行する。)
  • 午後1時50分:一・二・三の使発進
    カラス帽を冠った神職が、使の松明に火を点じ順次使を出す。
  • 午後1時57分:光ヶ峰遥拝式
    カラス帽を冠った神職が、結びの松明を奉持し光ヶ峰遙拝所に神饌を献じ、古伝の秘事を以って遥拝する。
  • 午後2時:御火行事
    一・二・三の使が帰着し、使受けと会い答礼の所作を行う。
    子の使は扇神輿の方に戻る。使いの役・使い受け役は松明の火付場に向い大松明に点火する。
    12体の松明は、順次御瀧本石段を上り、扇神輿を出会い之を清めながら、順次円を描きつつ石段を下りて引き揚げる。
  • 午後2時17分:扇褒神事
    御瀧本広場に下り立った扇神輿12体は、カラス帽を冠った神職が、結びの松明にかざした「打松」を古伝の秘事をもって所作を行って、神輿の第八神鏡を打つ。
    この神事を終えた扇神輿は御瀧本斎場に入り飾り立てる。
  • 午後2時20分:御瀧本大前の儀
    飛瀧神社の大前に神饌を供え祈念する恒例儀式。
  • 午後2時50分:御田刈式
    御本社の田植式につづいた儀式で、鎌を持って田刈歌を歌いながら田をめぐる。
  • 午後2時55分:那瀑舞
    松明を奉持した白装束の地元民が、日の丸の扇子を持って御瀧御幸の歌を唱えて舞う。
    けふのでましの あなあら貴と、 瀧の流れも さらさらと 塵も残さず 神風ぞ吹く 神風ぞ吹く。
  • 午後3時:扇神輿還御
    御瀧本の諸神事を終えた扇神輿は御本社に向う。
  • 午後3時30分:扇神輿還御祭
    御瀧本より杉木立の中の旧参道を通り御本社に帰着、御本殿前に飾り立てられた12体の扇神輿は、昇神の 神事を受け還御の祭事を以って一連の祭典が終了する。 
 

那智の扇祭りの画像

※ 那智の扇祭りなどの映像

那智の扇祭り こちら

タクシー

JR紀伊勝浦駅から滝前まで約20分。

自家用車

国道42号線を勝浦から新宮方面へ、那智勝浦新宮道路を利用し、那智勝浦出口信号を左。その後付近までは約8km、約15分。
会場付近には民営の駐車場がいくつかありますが、数に限りがありますので、できるだけ公共交通機関をご利用ください。

バス

JR紀伊勝浦駅から滝前バス停まで約30分。

本文終わり
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